北海道サイクリング① 道央一周
2018年9月4日~9日の6日間、北海道を自転車で旅行してきました。
台風やら地震やらなんやら、実に予想外の連続でした。
今回はその旅行について書いていこうと思います。
[1日目] 東京→苫小牧
まずは北海道に着かないと始まりません。1日目は、昼頃に成田空港に到着し、14時くらいの便で出発予定でした。こちらが当時の空模様です。
台風が接近していることもあり、空がどんよりしています。風も強いためか、飛行機はなかなか離陸しません。数十分ほど遅れて新千歳空港に到着しました。
まず、駅に着いて買った飲み物がこちら↓
北海道名物の「とうきび茶」
独特の苦味があります。とうもろこし感はありますね。
別の友人との待ち合わせもあり、駅からイオンまで友人に送り届けてもらいました。
夕食は「らーめん縄文」というお店に入りました。
私が注文したのは、元祖味噌ラーメン
うーん、好き嫌いが分かれそうな味。非常に申し訳ないですが、個人的には微妙でした。ドロッとしていて、味は薄め。そもそも、めちゃくちゃ美味しい味噌ラーメンというものに当たったことがないので、好みの問題ですかね。ですが、具材が多く、味も薄めなので、ヘルシー目なラーメンが好きな人にはおススメです。
夜は、自由空間に泊まりました。苫小牧店です。
苫小牧店(北海道) |インターネットカフェ 漫画喫茶 自遊空間
北海道って自遊空間がいっぱいあるんですよね。旅人にはとても助かります。
友人と二人だったこともあり、広い部屋を貸しきることに成功。これで足を伸ばして寝られます。
この日の夜から早朝にかけて台風が北海道を通過しました。台風をやりすごすことには成功しました。
[2日目] 苫小牧→洞爺湖
総距離:122.93 km , 上昇:954 m
この日は朝早くに出発する予定でしたが、漫画喫茶の居心地が良すぎたせいか、9時くらいまで寝ていました。
明け方の台風の影響でバスが停止してしまい、苫小牧駅までは、徒歩で行き、そこから友人宅まで車で送ってもらいました。
友人宅で自転車を組み立てて、いざ出発!
この時既に11時です。
もともとは支笏湖を経由して洞爺湖まで行く予定でしたが、台風の影響で通れないとのこともあり、室蘭経由で行くことにしました。
道がとても広くて、非常に走りやすいです。
途中馬を見ました。広大な馬の放牧地は北海道ならではの光景です。
巨大な熊がトレードマークのかに御殿です。
道の駅室蘭に到着。既に2時半くらいです。軽く休憩し、気を整えて本日の宿泊先へ。
日暮れまでにたどり着けるように先を急ぎます。
東室蘭に戻るまでが、道がごちゃごちゃして迷ってしまい、時間を大分ロスしてしまいました。
最後は真っ暗の中、突っ走りました。途中自転車のライトが切れてしまい、ダイソーの懐中電灯で対応。全然前が見えません。たまーに通る車の光が本当に便りでした。
宿は洞爺湖周辺の大和旅館アネックスに泊まりました。
夕食は近くのセイコーマートで買い、友人と花火を見に行きました。
毎年この時期になると、洞爺湖ロングラン花火というものが毎晩やっています。
観光を考えている方はぜひ。
[3日目] 洞爺湖→俱知安
総距離:66.12 km , 上昇:802 m
この日の明け方、北海道胆振東部地震が起きました。
すぐに飛び起きてまた二度寝しましたが、朝起きて停電に初めて気付きました。この時はまだ、どうせすぐに復旧するだろうと軽く考えていました。
宿を出て観光しようにもどこも閉まっていて、施設系の観光は諦めました。
洞爺湖サミット記念館は空いていたので、入りました。当時の首相たちの等身大パネルや実際の議場の雰囲気などが再現されています。
入り口付近には、災害用のバッテリーが置いてあったのでそこで充電させてもらいました。
火山博物館は閉館でした。電気式トイレなのでトイレも借りれないとのこと。
しかしながら、洞爺湖の景色は最高です。
有名なオブジェもいくつか点在しています。
羊蹄山ふもとには、飲める湧水が出る「ふきだし公園」があります。
このふきだし公園にめちゃくちゃ助けられました。
なんせ停電の影響で、自販機も動いていなければ、コンビニの飲み物は買い占められているので。
ボトルいっぱいの水をすくって今日の宿を探します。
京極温泉目的で、近くにある京極スリーユーパークキャンプ場に泊まる予定でしたが、温泉も当然空いていないので先を急ぎます。
この日は、俱知安にある、旭ヶ丘公園キャンプ場に泊まりました。暗がりながら、遠くの羊蹄山が見えます。
www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp
夕食は、かろうじて売っていたハムとウインナー、そして道の駅にあったキャベツの浅漬けとごぼう菓子です。
ご飯が食べたいです。
[4日目] 俱知安→札幌
総距離:102.17 km , 上昇:1503 m
まずは小樽を目指します。俱知安ー小樽間は山岳エリアです。車通りはほぼないので、我が物顔で走れます。最高です。
道の駅あかいがわまでは停電していましたが、山間部にある山中牧場は電気がついていました。営業もしてるみたいなので、ソフトクリームを食べて休憩。
その後は登りが続きます。非常に不名誉なネーミングである「毛無山」を過ぎると一気に下りです。途中小樽の市街地が見渡せます。
小樽に到着です。が、ここも停電です。山中牧場の様子から、勝手に復旧しているのかと思い込んでいましたが、まだ停電は続いているみたいです。聞く話によると山の方から復旧しているとか。自衛隊の車も頻繁に往来していましたが、物資や水などを届けているんですかね。
小樽では海鮮を食べるつもりでしたが、もちろん飲食店はやっていません。コンビニに行っても食べ物がないレベルなので。中国人のツアー客がたくさんいましたが、散々な時期に来てしまってかわいそうだなと遠目で感じました。
人通りの少ない小樽駅前と光を失った信号機↓
そんな中、ある日帰り温泉 ( https://yudokoro-honoka.jp/teine/ ) で炊き出しをやっていました。現地の人のことを考えて遠慮しようと思いましたが、空腹に耐えきれずもらいに行ってしまいました。もちろん、スタッフさんも遠慮しなくていいと肉やら野菜やらをたくさんいただきました。本当に感謝です。
どこも締まっています。
札幌市に入っても停電は続いていましたが、駅前の中心街だけは電気が通っていて一安心。宿を探そうにも、スマホの電池があまりないのでグーグルマップは極力使わない方向で。
漫画喫茶をいくつか当たってようやく入れました。札幌についてから二時間ほどかかりました。漫画喫茶やカプセルホテルも休業しているところも多く、交通も遮断されているので、少数の宿に大人数が殺到しているのでしょう。
喫煙席で居心地はあまりよろしくありませんが、とりあえず一安心です。
札幌南二条店(北海道) |インターネットカフェ 漫画喫茶 自遊空間
[5日目] 札幌→羽田空港
総距離:97.68 km , 上昇:1095 m
朝は札幌観光。友人と合流したので朝ごはんがてら札幌をぶらぶらします。
朝ごはんは市場のうに丼。2500円しますが、行く価値あります。新鮮で濃厚なウニがとてもおいしい!
それから北大を散歩。広すぎです。
札幌千歳間は交通量が多く、信号も多いので、爽快感は皆無です。サイクリングというよりかは単なる移動だと割り切りました。
千歳駅にだいぶ早く着いたので、本来行こうとしていた支笏湖を見に行きます。
支笏湖サイクリングロードは地震というよりかは台風の影響で一部区間通行禁止になっていました。なので16号の車道を行きます。
所々でクマ出没注意の看板があります。ヒグマが出るみたいです。
車通りのほとんどない快適な道を20kmほど進むと支笏湖へ。
いやー、来てよかった。湖ってなぜか心が癒されるんですよね。
海にはない何かを感じます。
千歳市街地に戻ってきました。新千歳空港はすぐそばです。が、空港内まで自転車で行けるのかよくわからなかったので、南千歳駅前で輪行。
羽田には朝3時くらいに到着。国内線は宿泊不可らしいですが、震災の関係で寝泊まりOKな雰囲気でした。場所を見つけて1時間ほど仮眠。始発で自宅まで帰りました。
四国お遍路 自転車旅 宿編
お遍路宿編ということで、格安で宿泊できる宿、キャンプ場、公園等を紹介します。
私が実際に泊まった宿は黄色、泊まろうとしたけど泊まれなかった宿は緑、その他は青で示してあります。
金額等は過去のブログや書き込みを参考にしたものなので、変更されている場合もあるのでご注意を。
他にも私が宿探しでお世話になったおススメサイトを紹介します。
このサイトは実際に登録することで、簡単にネット予約ができます。
遍路宿情報は非常に参考にさせていただきました。
では、実際に私が泊まった宿について紹介します。料金等は2019年11月現在の金額です。
[1日目] 森本屋
料金:素泊まり3000円(ドミトリー)
場所:5番近く
WiFi、充電:あり、可
洗濯:200円
風呂:あり
私が10月に泊まったときは、4人用のドミトリー一室を貸し切りで利用できました。
[2日目] 軽井沢レジャーランド
料金:1000円
場所:11-12間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:シャワー300円
雨が降っていたので、小屋の中に入れてもらいました。小屋限定で一応充電はできます。
[3日目] HOSTEL PAQ tokushima
料金:素泊まり2500円(ドミトリー)
場所:17-18間
WiFi、充電:あり、可
洗濯:洗濯機200円、乾燥機100円
風呂:シャワー無料、近くに温泉あり
外国人が多かった印象。人が多いので物音立てないように気を使う一方、とても静かです。一階には駐車場があります。
[4日目] 恵比寿浜キャンプ場
料金:600円
場所:22-23間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:ホテル白い灯台(日帰り入浴550円)、1.6km先
区画あり。電球が等間隔でつるされているので、夜になってもキャンプ場全域が明るいです。
[5日目] 大砂荘
料金:素泊まり3500円
場所:23-24間
WiFi、充電:なし、可
洗濯:洗濯機 無料、乾燥機 なし
風呂:無料
この日は大雨で全身びしょぬれでしたが、快く受け入れてくれました。中が非常にきれいです。最寄りの買い出しスポットが5kmほど離れたコンビニなのが難点。
[6日目] 民宿とうの浜
料金:素泊まり4200円
場所:27近く
WiFi、充電:なし、可
洗濯:洗濯機 無料、乾燥機 なし
風呂:無料
風呂は順番制。空いている内に入りましょう。
[7日目] 種崎千松公園キャンプ場
料金:無料
場所:32-33間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:国民宿舎桂浜荘(日帰り入浴600円)、10:00~15:00限定
入浴時間に注意。私は現地まで行って門前払いされました(笑)。
あと行き方も注意です。歩道の狭さで有名な浦戸大橋を通る場合は、1kmちょいで行けますが、渡し舟や迂回路で行く場合は結構かかります。車の方は何ら問題ないと思います。
[8日目] 小鎌田の浜キャンプ場
料金:無料
場所:36-37間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:黒潮本陣(日帰り入浴600円)、2.5km先、10:30~16:00,18:30~20:00限定
ただの国道脇の浜辺みたいな場所にあります。キャンプ場感がないのと誰もいないのとで本当にここでいいのか少し不安になります(笑)。
温泉は感動するくらい綺麗なので、おススメです。
[9日目] 民宿 鈴
料金:3500円
場所:37-38間
WiFi、充電:あり、可
洗濯:洗濯機乾燥機 無料
風呂:無料
この日はもともと四万十キャンプ場に宿泊予定でしたが、テント泊続きで寝不足がたまり急遽ホテルに宿泊。夜は雨だったので結果オーライです。
宿はタクシー屋さんの二階部分になります。
[10日目] 樫西キャンプ場
料金:無料
場所:38-39間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:ホテルベルリーフ大月(日帰り入浴600円)、2.9km先
少し小高いところにあって景色がとても綺麗です。夜には星もくっきり見えます。風呂行くまでに山を下って登るのですが、そこは我慢。
[11日目] 須ノ川公園キャンプ場
料金:300円
場所:40-41間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:炊事場での洗濯利用禁止の張り紙あり
風呂:ゆらり内海(日帰り入浴500円)、目の前、毎週水曜日定休日
洗濯用途での水道利用が禁止されていたので、洗濯は諦め干しました。
すぐ近くにある温泉は休みで入れませんでした。旅先では定休日や営業時間は必ずチェックしましょう。
[12日目] お遍路ハウス やまもも
料金:3500円
場所:43-44間
WiFi、充電:なし、可
洗濯:洗濯乾燥 無料
風呂:無料
内子の観光やお遍路に関するガイドが充実しています。
[13日目] 松山ユースホステル
料金:2200円(お遍路割引)
場所:51近く
WiFi、充電:なし、可
洗濯:洗濯乾燥 有料
風呂:シャワーあり、近くに道後温泉(大人420円)
独特の雰囲気がある宿です。お遍路さんは割引があるので入室時に伝えましょう。
シャワーも備え付けてありますが、徒歩5分くらいの場所に道後温泉本館があります。石鹸やシャンプーは忘れずに。
[14日目] 桜井海浜ふれあい広場キャンプ場
料金:無料
場所:59-60間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:四季の湯ビア工房(470円)、2.4km先
土曜日ということもあってか、ぼちぼち人がいました。
[15日目] 新居浜市民の森キャンプ場
料金:無料
場所:64-65間
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:5km圏内なし
三連休の日曜日ということもあり、だいぶ混みあっていました。到着は夜6時くらいになってしまい、テントを張る場所がなく駐車場に張って過ごすことに。
[16日目] すずめのお宿
料金:2500円
場所:75近く
WiFi、充電:あり、可
洗濯:洗濯機無料
風呂:シャワー無料
グーグルマップで調べても出てこないので、探すのにかなり苦労しました。一人には十分すぎるくらいのスペースがあります。
[17日目] 橘の丘総合運動公園キャンプ場
料金:無料
場所:80近く
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:手洗い
風呂:はくちょう温泉(520円)、公園内、月曜日定休日
毎週月曜日(祭日の場合は火曜日?)が休日なので、気を付けましょう。
[18日目] たいや旅館
料金:3300円
場所:86近く
WiFi、充電:なし、不可
洗濯:洗濯乾燥 無料
風呂:無料
風呂は順番制で、洗濯と乾燥まで宿の人がやってくれます。
[19日目] HOSTEL PAQ tokushima
3日目と同様。後日フェリーへ。
四国お遍路 自転車旅 後編
後編です。
[10日目] 四万十~大月 (38のみ)
総距離:91.54 km , 上昇:1442 m
雨の内から出発し、38番金剛福寺へ。すぐ近くに足摺岬公園があります。足摺岬公園にあるジョン万次郎の像↓
39番延光寺までは、国道321号を通り大月経由する場合と、県道21号を通り三原村を経由する方法と大きく分けて2パターン存在します。
できるだけ海岸線を一周したいので、大月経由を選択。こちらの方が補給には困りません。
[11日目] 大月~須ノ川 (39,40)
総距離:71.49 km , 上昇:1024 m
この区間はトンネルが多いです。ですが短いトンネルや、太めの歩道が用意されているトンネルが多く、それほど劣悪環境ではありません。
[12日目] 須ノ川~内子 (41~43)
総距離:87.94 km , 上昇:1427 m
遍路道最長(1710m)の松尾トンネルを抜けると宇和島市街地へ。宇和島城には入らず、先を急ぎます。
41番龍光寺手前にある、道の駅「みま」では、ランチバイキングが大人1100円で楽しめます。
久しぶりにおなか一杯食べました。
43番明石寺の後にも全長1117mの鳥坂トンネルが待ち構えています。歩道が独立していない上、交通量が多いという劣悪環境です。歩きは松尾トンネル同様、迂回が推奨されていますが、自転車の場合はさっさと通過しちゃいましょう。
その後も56号を進み、大洲を越えて内子まで進みました。
[13日目] 内子~松山 (44~47)
総距離:98.48 km , 上昇:2204 m
いよいよ標高700mクラスの久万高原に挑みます。
久万高原到達までの行き方で、①小田・真弓峠ルートと②下坂場・ひわた峠ルートの2ルートに分かれます。
路面状況は圧倒的に①ルートの方が良いので、①を選択。
平地の内後から真弓トンネルまでは、標高600m近くまで駆け上がります。ただアプローチ距離は長い分、あまり激坂はありません。
44、45の回り方も、順打ちの場合、同じ道を通る必要があります。
同じ道を通りたくないという方は45→44と行くのがいいみたいですが、順打にこだわる自分は44→45のルートを選択。
また、44 - 45間の県道12号は非常にアップダウンが激しいです。峠がいくつもあり、標高450mから650mまで200m近い登り下りを繰り返します。
岩屋寺は駐車場からもかなり歩きます。車遍路勢は結構キツいのかも。
とはいえ、かなり見ごたえあります。本堂すぐ横が巨大な岩壁で、はしごで上に上がれます。洞窟もまた面白い。
久万高原脱出は、下るだけかと思いきや、最後に標高700m級の三坂峠が待ち構えています。この峠を乗り越えるとようやく下りです。
国道33号を途中で外れ、狭くカーブ続きで路面も悪い悪路を下り、46番浄瑠璃寺へ。
時間との戦いでこの日は47まで納経クリア。48はギリギリアウトでまた明日。
[14日目] 松山~桜井 (48~58)
総距離:91.32 km , 上昇:955 m
道後温泉付近に宿泊したため、また出戻りをして48番からスタート。
51番石手寺は他にはない独特なスピリチュアルな雰囲気のあるお寺で、不思議な洞窟があります。
53番まで済ませ、松山城や道後温泉などの寄り道の多い松山エリアは終了。今治を目指します。ちなみに今治までは40キロほどあります。
景色は良好ですが、風が強い日はもろ潮風を受け、足を奪われます。
この日はギリ58番仙遊寺まで納経できました。仙遊寺はそこそこ登るので、仁王門付近に自転車を置くと良いです。
[15日目] 桜井~新居浜 (59~64)
総距離:68.93 km , 上昇:1228 m
昨日行けなかった59番国分寺の納経を済ませ、いよいよ愛媛の難所60番横峰寺へ。
横峰寺の行き方も大きく二通りに分かれる。
①湯浪ルートは、湯浪休憩所に自転車を置き、そこから山道を4 kmほど登るコース。
一方②平野林道ルートは、63番吉祥寺まで先回りし、それから狭く登りもキツいが、車やバスなどの往来がある平野林道を抜けるコース。こちらのルートだと、寺まで自転車を持っていけるが、順打ちの場合出戻りが必要な点と、そもそもしんどく危険な点からあまり推奨されていない。
てな訳で、自分も①ルートを選択。
結構な山道です。湯浪から片道4km程で500m近く登ります。なので、人によりますが、往復で1時間半~3時間はみた方が良いです。
61番香園寺は、本堂が巨大なホールみたいな場所にあって面白いです。
また、私が行ったときは、62番礼拝所は、61番香園寺の駐車場に設置されていましたが、現在 (2019年12月以降) は、62番宝寿寺に戻ったらしいです。
詳しくはわかりませんが、四国八十八ヶ所霊場会に復帰したとかなんとか、、、
最後に、個人的に感動した64番前神寺の写真。
総距離:91.96 km , 上昇:1244 m
65番三角寺はなかなか手強いです。斜面の急さと、自転車を置いて遍路道を往復という選択肢が取りづらいこともあり、個人的には横峰寺よりもキツいと感じました。
66番雲辺寺は標高900m越えの八十八ヵ所中、最高峰のお寺です。
標高900mの眺め↓
雲辺寺山の行き方も、ロープウェイを使う使わないで分かれますが、どうしても自走にこだわる人以外はロープウェイを使った方が良いみたいです。
詳しくはこの方のブログをご覧ください。
68, 69番はほぼ同じ場所にあります。
この日は時間の都合上、70番まで納経し宿へ。
総距離:52.98 km , 上昇:738 m
前日行けなかった71番からスタート。71番弥谷寺は小高い場所にあるので、そこそこ登ります。
その後は香川のボーナスステージ。空海生誕の地でもある、75番善通寺はとても広大なお寺で、観光客でにぎわっていました。
総距離:72.26 km , 上昇:1352 m
81, 82番は高地にあり、標高200~400mクラスの峠がいくつかあります。
が、ここまで来ると脚力・精神面共に鍛え上げられているため、かなり楽勝に感じます。
84番屋島寺は、階段の道か自動車専用道でしか行けないので、自転車を麓の東屋に置き徒歩で階段を登ります。
また、85番八栗寺までは、一般車両不可の標識があるくらい、かなりの急坂です。
ケーブルカーもあるので、そちらに乗りました。
総距離:80.59 km , 上昇:991 m
途中おへんろ交流サロンがあるので、立ち寄りましょう。もちろん入館料は無料です。
これまでの日々の様々な思いがこみ上げてきます。
そして、ついに大窪寺へ。疲れました。
結願後はビクトリーロードを通って1番霊山寺へお礼参り。ここまでが正式なお遍路だそう。ビクトリーロードとは、県道1号と12号のことで、まさしく来た道を逆戻りです。
おおよそ20日ぶりの道ですが、「そういやここ通ったなあ」とか「この時はまだ~だったなあ」とか、懐かしさがこみ上げてきます。帰ってきたぜ、霊山寺。
[20日目] 帰還
あとは帰るだけと言いたいところですが、まだ帰れません。
というのも、19番立江寺の納経忘れが発覚したためです。
てな訳で、朝一で電車で納経しに行きます。
不幸中の幸いといいますが、電車で行けて、徳島港からも近いお寺である意味良かったです。
無人駅に戸惑いながらも帰還し、フェリーへ。これで旅路は終了。
[最後に]
おおよそ3週間ほどの旅ですが、とても濃密な時間だったと思う。
納経時間や日の入り時間、天候や体調、機器トラブルなど様々な制約の中、知らない土地でできるだけ安い宿を探しダメなら別を当たり、安い店を探し、キャンプの場合は風呂も探す。そして時間と金が許す限りは、寄り道場所を探して大いに楽しむ。
様々なことを同時に考えながらも、自分の中ではできるだけ安く早く帰るというミッションを達成できたと思う。
また、そろそろ帰りたいという思いを抑え、1つの目標に向かって継続し、達成するという経験が自分の中の経験値として小さな自信にもなったはず。
四国お遍路 自転車旅 前編
2019年の10月~11月にかけての3週間ほど、自転車でお遍路に行ってきました。
今回はその時の旅の工程を紹介しようと思います。
各日ごとのルートですが、今回はgpsデータからではなく、後日作成したものなのです。正確なものではなく、大体のものだと思ってください。
[0日目] フェリー
お遍路を始めるにも四国につかなければ始まりません。
この日は家から有明のフェリーターミナルまで自転車を漕ぎました。
フェリーについては別の記事で掲載します。
[1日目] 徳島港~板野 (1~3)
総距離:44.21 km , 上昇:601 m
この日は午後1時過ぎに徳島港に到着しました。
「いのたに本店」の徳島ラーメンを食べ、いざ出発!
フェリーターミナルから1のお寺までがなかなか距離あります。
私は1のお寺に着いて早々にお遍路グッズを購入しましたが、少々割高でした。できれば別のお寺で買った方が安いです。
予定では4,5も行くつもりが予想以上に時間がなく諦めました。
[2日目] 板野~神山町 (4~11)
総距離:44.21 km , 上昇:601 m
朝7時には宿を出発し、4、5から回って行きました。
11の藤井寺に着いた時点で雨が降り始めたので、急いで宿を探しキャンプ場まで駆け込むことに。
11→12の行き方ですが、自転車の場合、県道31号は急斜面でキツいので、童学寺経由で県道20号を行くのが良いです。
総距離:66.03 km , 上昇:1153 m
いよいよ、大ボス「焼山寺」に挑戦します。
8:30にキャンプ場を出発し、焼山寺に到着したのが10時半を過ぎた頃。22,3 kmの距離に2時間ほどかけました。標高700 mまでとにかく登るだけでなく、路面が悪いのがさらにしんどい。
焼山寺を終えれば下るのみです。13~17は市街地にあるので楽勝です。
おまけ14番常楽寺の猫 ↓
[4日目] 徳島市街~恵比寿浜 (18~22)
総距離:80.49 km , 上昇:1331 m
18番恩山寺、地味に登ります。19も経て、いよいよ20番の難所、鶴林寺へ。
鶴林寺までは、①自走、②鶴峠に自転車を置き遍路道を往復、③水井の東屋まで川沿いを進み遍路道を往復、という少なくとも3種類の選択肢があります。
私は②を選びました。自転車がなくなるとかなり身軽です。
21番大龍寺も、ロープウェイを使う or 使わないで大きく分かれます。
太龍寺ロープウェイは自転車を載せられます。
私は行きをロープウェイで自転車ごと移動、帰りはチャリで下山。ただ下るだけと舐めていましたが、道狭い & 路面ひび割れor岩で舗装という悪路のため、自転車を押さざるを得ません。正直金銭に余裕があるなら下りもロープウェイを推奨します。
平等寺を出てからはキャンプ場まで漕ぐのみ。
23薬王寺までは、国道55号経由、由岐経由どちらも距離は同じくらいです。
[5日目] 恵比寿浜~大砂 (23のみ)
総距離:24.26 km , 上昇:452 m
朝起きたら雨が、、、
雨が弱まったタイミングで、急いでテントを片付け23番薬王寺へ。
瑜祇塔がとても特徴的です。
雨が本降りになり、移動は断念。急いで宿探し。
[6日目] 大砂~唐浜 (24→26)
総距離:92.89 km , 上昇:1084 m
雨が弱まるのを待ち出発。少しこぎ進めると快晴の空に。
東洋町から室戸までの区間は、コンビニもろくにないのでご注意を。
海沿いの一本道をひたすらこぎ、室戸へ到着。
ジオパーク室戸で寄り道。
ついでに室戸岬も。
24は結構高い場所にあります。なので麓の駐車場に自転車を置き、細い遍路道を登って行く方が楽です。
25は市街地なので楽勝。
26も遍路道入り口で自転車を置き、徒歩で登るのが得策。
この日の内に27まで行こうと思うが、30分で麓から登るのはキツいと思い断念。この決断は後日ただしかったと知る。
[7日目] 唐浜~種崎 (27~32)
総距離:78.19 km , 上昇:1208 m
朝、宿に荷物を置かせてもらい、軽装備で27番神峰寺を目指す。にしてもキツすぎる。焼山寺のような覚悟をしていなかったので、想定以上のキツさに大きく時間を奪われてしまった。
下山してから宿に戻りパッキングし、28以降の高知市街の寺を目指す。
正直ここはボーナスステージ、寺間の距離も昨日までと比べて大分近い。
31番竹林寺の行き方は大きく2通り。①トンネルに入らず道なりに登るか、②トンネルを抜けてすぐ自転車を置き、遍路道を往復するか。
自分は②を選択。
竹林寺は、五重の塔をはじめ、とても趣深いお寺です。
32番禅師峰寺も少し行き方が難しいので、麓に自転車を置き遍路道を使いました。道案内があるのでそれに従いましょう。峰寺トンネルには入らないように。
この日は、ギリ時間内に納経クリア。
[8日目] 種崎~土佐久礼 (33~36)
総距離:75.29 km , 上昇:987 m
渡し船龍馬で33へ。無料です。ただし時間帯によっては一時間に一本なんて場合もあるのであらかじめご確認を。
35清滝寺もくねくねとした車道を登るので、石柱付近に自転車を置いて遍路道を往復した方が楽です。
36へは39号で直進して行くよりも、282号で迂回した方がアップが少なく行けます。
また、36から37方面ですが、県道47はアップダウン激しめだが、距離はやや短く景色は良いコース、県道23号は景観の良さは劣るもののアップダウンは少なめで行けます。
自分は県道23号を選びましたが、人によりますね。
[9日目] 土佐久礼~四万十 (37のみ)
総距離:68.20 km , 上昇:1063 m
ひたすら登り続ける七子峠を越えると、37番岩本寺に到着。
それから先も56号の山道をひたすら進み、ようやく海へ。小さな峠を越え、四万十市街へ。
二日連続の寝不足が重なり、宿についてすぐに爆睡。
後編へ続く
自転車旅 - 九州一周 後編
いよいよ後編です!
6日目 垂水~伊集院
この日のルート↓
この日も桜島は絶好調です。
垂水から鹿児島湾を沿って桜島を横目に、霧島、鹿児島方面へ進みます。
鹿児島を軽く観光。幕末から明治にかけての偉人がかなり多いので、至るところに偉人の銅像があります。大久保利通は探しましたが、見つけらなかったので、スルーし国道沿いを進みます。
本日の宿↓
シングル朝食付き:4950円
九州のローカルチェーンのホテルなので、一度泊まってみたいという思いで宿泊。
価格は安めですが、普通の清潔なホテルです。
7日目 伊集院~出水
この日のルート↓
この日は朝からずっと雨だったのでどこまで行けるか心配でしたが、案の定快適に進めました。
今までの自転車旅から、冬の雨は地獄だと心していましたが、10℃ほどの気温+しっかりした防水透湿の雨具+シューズカバーのお陰で、日差しの強い晴れ間よりも寧ろ快適に進めました。
とはいえ、雨に当たり続けたくはないので、寄り道はあまりせず進みます。
薩摩川内は新幹線の止まる駅ですが、そこまで大きな都市という感覚ではなく、郊外の市街地といった感じでした。
出水は鶴の渡来地でもあるので、度々野生の鶴を見かけました。
本日の宿↓
シングル:3200円
大浴場が改修中で300円安くなりました。
8日目 出水~熊本
この日のルート↓
この日はひたすら北上。
少し進むとすぐに熊本県水俣市へ。水俣病でしか知りませんでしたが、思ったより大きな街でした。八代市も経て熊本市へ。
本日の宿↓
ドミトリー:3000円
とても綺麗で広い。ただ、ドミトリーにドアがないので廊下の音が丸聞こえ。
9日目 熊本~博多
この日のルート↓
朝、携帯ポンプで自転車の空気を入れたお陰で、昨日よりもスイスイ進みます。
しばらくは熊本を観光しながらライド。
路面電車はとても新鮮です。
熊本城は復旧工事中でした。この前の熊本地震の影響だそう。
福岡県に入ると、車通りの多さと道の複雑さに困惑します。歩道がなくて自動車専用道感を醸し出している県道とか。
久留米に着くと、あの成田山の巨大大仏を見物出来ます。遠目で見てもデカさが分かる。
本日の宿↓
guest-house-2526.business.site
ドミトリー:1296円
とにかく安い。ですが劣悪環境ではなく、コスパは最強。
10日目 博多~新門司
この日のルート↓
いよいよ最終日。長かった旅路も今日で終わり。
天神駅付近は人がごった返していて、まるで新宿のよう。早く抜け出したくても信号が多くて中々進みません。
途中で偶然遭遇した美味しいパン屋を発見し、駆け込みました。
市街地の混雑を避けるように海沿いを進み、道の駅「むなかた」からサイクリングロードへ。オーシャンビューを横目に東へ突き進む。
鹿児島の海とは違って福岡の海も力強くていいですね。
サイクリングロードを抜けると今度は北九州の市街地に近づき、道がまたもや混雑。
そしてとうとう来てしまいました。ドラッグストアコスモスから出ようと段差を降りた瞬間、後輪から異変が。
これはもしやと思い、パンクだと判明。急いで修理をします。
もうすぐフェリーだというのに最後の最後でパンクとは。焦りつつも速やかに修理し、無事フェリーターミナルまで到着。
これで旅路は終了。
長崎方面には寄っていないので、また今度行こうと思う。
自転車旅 - 九州一周 前編
2020/2/1~2/10までの10日間、自転車で九州一周を行いました。
本記事では、その時の工程をまとめたいと思います。
1日目 新門司~別府
この日のルート↓
オーシャン東九フェリーで東京港から新門司港へ。
朝5時過ぎに到着。いやー、寒い🌁⛄🌁。日もまだ出てません。
寒さに耐えつつも、立ち寄れる場所がないのと、出来るだけお金を使いたくないという思いから歩みを進めます。
福沢諭吉の故郷、中津の街並みは綺麗でした(写真ありませんが、、、)。
宇佐らへん?で地元のおじさんと遭遇し、別府まで先導してもらうことに。
しかし、おじさんの健脚ぶりには脱帽です。
70歳だと言うのに、ママチャリで立石峠と赤松峠の2つの峠を軽々登りきりました。
途中で温泉を紹介してくれたり、焼きいもをご馳走してくれたり、色々あってついに別府へ。おじさんとは別れ、宿に向かいます。
この日の宿はこちら↓
ドミトリー:2500円
次の日に別大マラソンがあるということで、賑わっていました。
2日目 別府~佐伯
この日のルート↓
マラソンの交通規制が始まる前に、行ってしまおうということで、朝8時には出発。
海岸線沿いを目指します。
別府市街は道が太く整備されていて走りやすい。そして、別府湾の眺めはとても綺麗です。
快走路も終わりを迎え、大分市へ。
大分市街も地方都市あるあるですが、道が太く建物も大きく整備された街並みです。
おまけに府内城跡の写真↓
大分を抜けると、佐賀関半島へ。
残念ながら、サイクリングロードは封鎖されていたので、隣の国道を走ることに。
しかし、国道沿いも眺めは最高でした。
この日の宿はこちら↓
ドミトリー:3500円
最高におしゃれです。オーナーさんとそのご友人さんの感じもとても良いです。
3日目 佐伯~都農
この日のルート↓
この日は海岸線沿いを行くか迷いつつも、国道を沿いを進むことに。
佐伯から延岡までの山エリアは電車があるものの、1日1,2本と、ほとんど機能してない模様。
延岡についてからは楽しみにしていた、「おぐら」のチキン南蛮定食を食べました。
少し高いですが、チキンのボリュームがあっておいしいです。
チキン南蛮の元祖です。是非おススメします。
日向市に入るとますます宮崎らしくなっていきます。ヤシの木?といった、亜熱帯の木々が植えられています。
宮崎が年間を通して温暖な証拠ですね。
本日の宿↓
kameya-ryokan.jimdofree.com
素泊まり:3800円
設備がどれも新しく綺麗。
4日目 都農~日南
この日のルート↓
この日もひたすら南下します。
県道302号は信号も交通量も少なく快走路である上、農地に囲まれた鉄道といった田舎の風景を楽しむことができます。
一ツ瀬川を過ぎると、宮崎佐土原西都自転車道が現れます。海沿いと林道を走る風光明媚なコースです。
そしてこのサイクリングロードは、一ツ葉道路に繋がります。
一ツ葉有料道路は自転車はなんと10円!!!中途半端に料金を徴収されます。
道路脇は宮崎のシンボルである、フェニックスと呼ばれる亜熱帯植物が植えられ、南国気分を味わえます。コレ↓(宮崎県のホームページ参照)
本日の宿↓
https://camp.tabinchuya.com/miyazaki/izakibana.html
無料です。
後日の最低気温を見ていけると思い、キャンプにしました。
5日目 日南~垂水
この日のルート↓
最低気温が5℃以上あるからキャンプは余裕だと舐めていました。スカートがないテントだと足がとにかく寒い。他の部位の寒さは装備で防げても足先は難しいので。
夜中何度も起きましたが、この日も進みます。
人懐っこい小鳥に遭遇。可愛い。餌あげたいけどなくて残念。
キャンプ場を去り、自転車に乗りながらふとコンビニ前を通りかかった時、突然住職さんからコーヒーをパスされました。驚いてぎこちない「ありがとうございます」になってしまいましたが、改めてありがとうございました。
にしても鹿児島の海は綺麗ですね。海は南に行くほどエメラルド色になっていくとありますが、確かに鹿児島の方が福岡の海よりも綺麗です。
植生もだいぶ亜熱帯感出てきました。
せっかくなので、本州最南端の佐多岬も行こうかと迷いつつも、雨と寒さの問題もある中、垂水からも片道70km以上という距離も考慮しつつ、工程が伸びることを懸念して今回は断念。
大隅半島はショートカットします。
本日の宿↓
素泊まり:3500円
ちょいと古いですが、この値段は満足。
後編に続く
初めに
ブログ始めました。初投稿です。
表現力を磨くために、細々とブログを続ける所存です。
以上